「羊の背骨」という日本ではあまり馴染みのない部位を豪快に使った中国の鍋料理「羊蠍子(ヤンシエズ)」。背骨の形が蠍に見えるところからついた名前で、非常に中国語っぽく、漢詩の白髪三千丈的な大陸らしいネーミングです。背骨の周りの肉と骨髄の味を楽しみ、その出汁で野菜なども楽しむ鍋料理で、寒い北京らしく、辛味の効いたスープで食べる名物料理です。新大久保の外れにある「蠍子王(しゃしおう)」は、ギラギラした看板、地下に降りる暗い階段とその奥から聞こえる中国語のTVの音声……となかなか入店難易度が高いお店ですが、実はいたって真面目な北京人のオーナーと店長が経営する、日本唯一の羊蠍子の専門店です。
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