コラム旅羊 ~その1〜旅羊の魅力

当コラムでは旅好きである筆者が、国内で頂ける「海外の本格的な羊料理」や「日本独特の羊料理」などについて書きてゆきたいと思います。コンセプトは、「旅を感じさせてくれる羊料理」です。

筆者はかつてバックパッカーをしており、その後も時間を見つけて旅に出ております。食べることが何よりも好きなので、旅先での目的は観光よりも食!訪問した国の数は25ヶ国ほどなので、自分よりも旅好きな方はいくらでもいらっしゃるでしょうが、旅先で食に掛ける情熱は変態レヴェルだと思います。そして、今までに中東、東欧、中米、南米、アジア全域を旅したところ、矢張りイスラム文化圏は羊料理のバリエーションが豊富だなと実感しました。まさに「肉と言えば羊肉」なエリア。中でも鮮烈な印象を与えてくれた料理こそが、チェロキャバーブ(イラン料理)とラグメン(ウイグル料理)になります。

▲チェロキャバーブ。明らかに食欲をそそる見た目じゃないですか?

▲こんな人たちと一緒に頂きます。

▲美しきイランのモスク。


▲ラグメン。麺は日本人にとっては「うどん」です。超絶美味しい羊麺料理!

しかし、それらを日本で食べようと思うと、中々難しい。そもそも提供する店舗数が少ないことに加えて、日本人向けアレンジの危険性を孕んでおります。日本人向けにアレンジして更に美味しくなるケースはウェルカムですが(美味しいお店は沢山あります)、スパイスや調味料を抑えることで本来の魅力を失うケースは残念な限り。
今や日本(特に東京)では世界の様々な料理を頂くことができます。日本人は島国根性の単一文化だと言われがちで、メンタリティにはそう言ったところがあるかもしれませんが、こと料理に関しては懐が深く、極めて多文化主義的な嗜好を持っている素敵な民族だと思います。実は、こんなにも各国の羊料理を食べられる国は珍しいのではないか?と感じております。

その中で、次々と出てくる羊料理を眺めていると、一昔前だとネガティブなイメージの方が強かった羊が、今や次なるフェーズに移ったと感じております。言い換えると、日本で羊を食べる楽しさがアップしている状況だと思います。

当サイトの私の項目では、各地を旅した経験を踏まえ、日本で頂ける「海外の本格的な羊料理」やお店を紹介したいと思います。また、必ずしも「海外の本格的な羊料理」だけでなく、「日本独特の羊料理」やお店も紹介したいと思います。国内旅行であっても、ご当地の羊料理は郷土料理として頂く価値があり、妙に旅情を感じさせてくれる肉こそが、羊だと考えておりますので…。特に、北海道は格別な思い入れがある土地です。

いざ、新たなる羊の世界へ!

【プロフィール】
Yuya Otani
海外と全国を飛び回り、鮨、日本料理、中国料理、エスニック料理(全般)を食べ歩いている食の旅人。経費や「ゴチ」の世話にはならず、身銭を切って消費者目線でリアルな意見を伝えている。有名店だけでなく知られざる名店を開拓するのが大好き。鮨、日本料理についてはブログにて紹介中。
すしログ
http://edomae-sushi.hatenablog.com/

うまいける勝沼

新羊社通信 編集部員

蒲田にある「うまいける」という羊串居酒屋が大好き!と、羊齧協会で叫びまくっていたら、いつのまにか名前が「うまいける」に。
3歳のころからジンギスカンを食すという、羊肉の英才教育を受けたスペシャリスト。

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  1. 2021年 7月 01日
  2. 2021年 7月 11日
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