羊指数 最新情報
~~日本の羊肉消費の盛り上がりを可視化する指標~~
羊指数は、下記3つのデータを用いて、日本での羊肉文化の盛り上がり状況を定量的に示す指標です。
① ウェブ上での盛り上がり
(株)Rettyが提供する検索数、PV数などの各種データによって、消費者が羊肉について、どれぐらい関心を持っているのかを判断するデータ
② 羊肉の輸入状況
貿易統計によって、日本で羊肉がどれぐらい消費されているのかを判断するデータ
③ 国産羊の育成状況
国産めん羊統計によって、国産羊がどれぐらい育成されているのかを知るデータ
2018年2月 | 2.72 |
対前月比 | 0.19ポイント減 |
対前年同月比 | 0.55ポイント減 |
【短観】
2018年2月の羊指数は「2.72」で、2018年1月に引き続き、対前年同月比、対前月比ともにマイナスとなった。また2018年1月に比べて、それぞれの減少幅が大きいことも注視すべきポイントである。
今月は、前月まで好調に増加していた「貿易統計(羊肉輸入量)」が、対前月比で0.84ポイントマイナスになった。これは年末にかけて大きく増加した輸入によるストックを調整する局面に入ったためで、向こう数カ月の数値は低調に推移すると思われる。
一方「ウェブ上での盛り上がり」は、ここ5ヶ月間、対前月比マイナスが続いていたが、0.04ポイントではあるが改善した。これは「羊肉」「マトン」での検索が微減している一方、「ラム肉」関連の検索が増加したことが原因である。
羊肉を日本人は平均月何グラム食べているかを解りやすくグラムで現しました。また、ラムチョップを1本80gと仮定し、ラムチョップで言うと何本か?も現しています。
こちらの指数は、総輸入量を人口で割ったもので、0、1%未満の国産は数値には組み込んでおりません。豪州は17.5キログラム(年)と比べるとまだまだ少ない現状です。
グラム数 | ラムチョップで言うと | |
2016年10月 | 110g | 1.3本 |
2016年11月 | 120g | 1.5本 |
2016年12月 | 130g | 1.6本 |
2017年1月 | 140g | 1.75本 |
2017年2月 | 110g | 1.75本 |
2017年3月 | 60g | 0.75本 |
2017年4月 | 30g | 0.36本 |
2017年5月 | 40g | 0.5本 |
2017年6月 | 60g | 0.75本 |
2017年7月 | 80g | 1.0本 |
2017年8月 | 100g | 1.25本 |
2017年9月 | 110g | 1.38本 |
2017年10月 | 130g | 1.63本 |
2017年11月 | 140g | 1.77本 |
2017年12月 | 150g | 1.89本 |
2018年1月 | 160g | 2.01本 |
2017年12月 | 120g | 1.44本 |
ここ数年日本では、羊肉の輸入量は増えており、外食産業においても羊肉をメインにした店舗や、羊肉料理を扱う店舗が増えています。
そのため、メディアを始めとした多くの方から「羊肉は、今流行っているのですか?」と質問を受けてきましたが、データとして提示できるものが、貿易統計の輸入量に限られていました。
貿易統計は有益なデータではありますが、羊肉は冷凍やチルドで輸入されるため、輸入時と使用時にタイムラグがあります。そのため、現時点でどれぐらいの羊 肉が消費されているのかが分からず、貿易統計のみをもって「羊は今、流行っています」と言い切れない悩みがありました。
そこで私たちは、消費者団体として、輸入量だけでなく、「消費者が羊肉についてどれぐらい関心を持っているのか」も加味した指標「羊指数」を作りたいと考えたのです。
このアイディアを「実名で責任のある口コミ」が特長である株式会社Rettyに相談したところ、「消費者が羊肉についてどれぐらい関心を持っているのか」を定量的に測るための、各種データを提供して頂けることになりました。
羊肉に「安い、臭い」と言うイメージがついているのは日本だけです。その主な原因は、
1、以前、肉用種でもない羊毛種の羊の羊毛が取れなくなった
老羊を、たんぱく質不足を補うために食用にまわしたこと。
2、その当時保存や輸送状況が悪く、脂肪が劣化する場合が多かったこと。
など、羊肉ではなく、人間側による問題がほとんどです。
現在の羊肉と、以前の「安い、臭い」と思われている羊肉は別物なのですが、何故か、以前の負の遺産を現在の美味しい羊たちが背負わされ、何か特殊なもの扱いをされている現状が有ります。
これは、まったくもってナンセンスな話です。
そろそろ、このような過去の呪縛から羊肉を開放する時が来ているのではないでしょうか??
協会は、その解放のための第一の施策として、
「羊指数」を提案いたしました。
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※ 指数発表は2016年8月発表分よりなので、その前の短観はございません。
※ 毎月下旬に、前々月分を発表