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私たちが食べてる羊肉、どこの国の羊?
羊肉は輸入が99%。輸入品は必ず申告しなければいけないので、流通量が99%の正確さでわかるのが羊肉の面白いところです。各国からの輸入量をみれば、どこの国の羊がどれくらいの割合で流通しているかが見えてきます。
それでは、早速ですが、2019年の各国のシェアを見てみましょう。
この表には、実は
アイスランド
英国
フランス
ハンガリー
アメリカ合衆国
アルゼンチン
オーストラリア
ニュージーランド
の、8か国が入っています。しかし、オセアニアがほぼすべてを賄っているので、3か国以外はその他に組み込まれてしまっています。詳細に言うとアイスランドがフランスの次で1%。その他の国は百分率で0.1以下でグラフでは表示されません。アイスランドも2019年は表に出て来ませんが、1%以上で表示されることもあります。
このように、輸入国は増えましたが、オセアニアの強さは変わりません。
これは、優劣ではなく、オセアニアは牧畜を主要産業とし、広大な土地と飼育のノウハウ等が合わさり、非常に強くなっています。その中でも、価格と品質とブランドの幅広さなどがあるオーストラリアの優位はおそらく、何かえらい事が起こらない限り不動だと思われます。干ばつなどでこの年は6割ですが、7割まで増える年もあります。
この統計には国産の羊肉についての記載はありません。あくまで貿易統計の集計で出たリストとなります。
国産は17000頭が登録されており(登録されてない羊もいます)、その頭数から考えますと、
100t未満が市場に出回っていると言われております。輸入される羊が2万トン余りなので、
国産の割合の少なさがわかりますね。
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