羊肉の輸入量は増えているの??
羊肉の99%は輸入肉です。基本羊肉を食べる=輸入肉を食べることになります。それ故、輸入される肉の量がわかれば、日本での消費量がわかるわけです。では、その毎年の輸入量を見てみましょう。
国産は全体の1%未満。17000頭の登録があるので、実際肉として出回るのが年間90tぐらいではないかと言われていまして、海外産と国産のバランスを見る上で、下記の貿易統計は面白い資料のひとつでもあります。
2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 |
数量(kg) 18,138,609 |
数量(kg) 19,642,353 |
数量(kg) 21,734,743 |
数量(kg) 23,636,860 |
数量(kg) 21,960,346 |
出典元:財務省貿易統計
と、2015年より順調な伸びを見せていますが、2019年で少し落ち着いた形です。2020年はコロナの影響もあり、もう少し少なるかもしれません。
こちらの増減は、最大産地であるオーストラリアの干ばつの影響や、他国の購買力の増強などが関係しており、単純に「減った=需要が落ちた」という事にはなりません。実際、羊フェスタでブースで出すラムチョップを確保しようかと思いましたが、在庫が全然なく、買いたいのに数が集まらない事になりました。
買いたいのに買えない!事なども結構あるので、羊肉の輸入は堅調に推移していると言ってもよいかと思います。
オーストラリアが最大輸入国なので、オーストラリアの事情ですが、価格の高いチルドの輸入がどんどん増えており、上記の表は輸入量ベースですが、金額ベースですと2018年より2019年の方が増えていたりします。また、このようなグラフは毎年ごとを見るのではなく、全体的な傾向として上がっているのか、下がっているのかが重要です。
このように、統計は面白いのですが、それだけでは見ずに裏にある事情ですとか、別の表などを見ると色々と見えてきますよ。
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