ジンギスカンといえば北海道。
そう思われがちですが、実は日本各地に“飛び地”的に羊文化が残っている地域があります。
羊肉が日常的に食べられてきた場所。 地元の食文化として根付いている場所。
北海道だけではない、日本の羊地図です。
■ 代表的な飛び地エリア
長野県・信州新町
ジンギスカン街道があり、地域ぐるみで羊文化を継承。
道沿いにジンギスカン店が並ぶ、国内有数の聖地。
岩手県・遠野市
遠野ジンギスカン。
バケツ型鍋で食べる独自スタイル。 今もなお地元のソウルフード。オージーラムの肩ロースを日本一消費すると言われる町。
山形県・米沢市
義経焼。
ジンギスカン文化の独自進化形。
地域色の強い羊料理が残る。
福島県・只見町
マトン文化が残るエリア。
地元に根差した羊食の歴史がある。鉱山町で栄養補給食品として普及したとか。
千葉県・成田市
かつて大規模牧場(御料牧場)が存在した。 ジンギスカン文化の痕跡が残る地域。
愛知県・一宮市
羊毛での織物の産地。羊で町おこしを行っている。
■ なぜ“飛び地”が生まれたのか
背景には、
・戦前〜戦後の緬羊政策
・牧場の存在
・軍需・農業振興
・寒冷地の蛋白源確保
などがあります。
北海道だけでなく、本州各地でも羊は飼われていた。その名残が、いまも食文化として残っているのです。また、満州などからの引揚者が食べ始めた。自衛隊の基地があり、北海道に赴任した隊員より広がった。など、背景も色々です。しかし、そのすべてが明治維新後。しかも、昭和発祥の場合が多い事。ジンギスカンの歴史の若さがわかります。
■ 羊は北海道だけのものではない
ジンギスカンは、北海道の専売特許ではありません。地域ごとに、鍋も味付けも食べ方も違う。それぞれが独立した羊文化。
羊を追いかける旅として、 “飛び地巡り”をしてみるのも面白いかもしれません。