羊と山羊の境界はあいまいで、中華圏などでは「安い羊が山羊」となり、山羊は羊の一種とされてきました。ヒツジとヤギはどちらもウシ科ですが、
- ヒツジ:ヒツジ属
- ヤギ:ヤギ属
と、属で分岐しています。しかし、羊も山羊も見た目は千差万別。代表的な違いを下記にまとめました。
見た目の違い
まず一番わかりやすいのは外見です。
ヒツジ
- 毛がふわふわ(羊毛)
- 体が丸く、全体的に柔らかい印象
- 尾は下に垂れている
ヤギ
- 毛は短く直毛
- 体は引き締まり、シャープな印象
- 尾は上にピンと立つ
特に「しっぽ」は見分けるポイントとして有名。らしいです。
角の違い
角にも特徴があります。
ヒツジ
- らせん状に巻くことが多い
- 品種によっては角がない
ヤギ
- まっすぐ後ろに伸びる
- オス・メスともにあることが多い
性格の違い
性格はかなり対照的です。
ヒツジ
- おとなしい
- 群れで行動する
- 指示に従いやすい
ヤギ
- 活発で好奇心が強い
- 単独行動もできる
- よく動き、よく登る
ヤギは「やんちゃ」、ヒツジは「おっとり」。しかし個性差があり攻撃的な雄の羊もいます。
食べ方の違い
同じ草食でも食べ方が違います。
ヒツジ
- 地面の草を低く刈るように食べる
- 放牧向き
ヤギ
- 木の葉や枝も食べる
- 立ち上がって高い位置の植物も食べる
ヤギは“雑草処理のプロ”とも言われるほど、食べる範囲が広いのが特徴です。
飼育の違い
人との関わり方にも違いがあります。
ヒツジ
- 群れで管理しやすい
- 毛(羊毛)や肉を目的に飼育される
ヤギ
- 柵を越えたり脱走しやすい
- 乳(ヤギ乳)利用が多い
インドにおける「マトン」とは何か
インドで「マトン」と呼ばれる肉は、一般的にヤギ肉を指します。
本来の英語ではマトンは成羊の肉を意味しますが、インドではこの言葉が独自の意味で使われています。
市場や飲食店で「マトン」と表記されている場合、多くはヤギ肉であり、羊肉とは区別されていないことが一般的です。しかし、2歳以上の羊もマトンとインドでも知識階級を中心に言われるので。山羊のマトンと、羊のマトンが混在し、一部羊も山羊もマトンという場合もあり、インドマトン問題は複雑化しています。