羊肉というと、「L-カルニチンで痩せる」といった
ダイエット向けのイメージが先行しがちですが、
実際にはそれだけでは語れない、栄養バランスの良い食肉です。
羊肉は、良質な赤身肉であり、
日常の食事から運動をする人の食事まで、
幅広く取り入れやすい特徴を持っています。
ここでは、羊肉の栄養的な特徴を見ていきましょう。
まずは、ラム肉の場合での栄養素をチェックしてみましょう!
高たんぱく食材の栄養素比較
鉄の含有量の比較(100g中)
A オージー・ラム(もも)
B 鶏
C ブルー(乾燥)
D かぼちゃ
(単位:mg)
亜鉛の含有量の比較(100g中)
A オージー・ラム(もも)
B 豚肉(もも)
C 卵
D えんどう
(単位:mg)
オージー・ラムの数値はMLA(ミート・アンド・ライブストック・オーストラリア)調べ。 他の数値は日本食品標準成分表2010より。
たんぱく質|体をつくる基本となる栄養素
羊肉は、低脂肪で高たんぱくな食肉です。
筋肉や内臓、皮膚、血液など、体を構成する材料となるたんぱく質を効率よく摂取できます。
アスリートが体づくりのために取り入れることも多く、
日常生活においても、年齢や性別を問わず重要な栄養素です。
ビタミンB群|エネルギー代謝を支える
羊肉には、ビタミンB1だけでなく、
脂肪をエネルギーに変えるビタミンB2、
たんぱく質の代謝を助けるビタミンB6など、
複数のビタミンB群が含まれています。
これらは、疲労回復や代謝の維持に関わる栄養素で、
日常的に不足しやすい点でも知られています。
低コレステロール|脂の質に注目
ラム肉のコレステロール量は、魚と同程度とされています。
また、不飽和脂肪酸を含む脂の性質により、
コレステロール値の上昇を抑える働きが期待されています。
「肉=コレステロールが高い」という先入観とは、
少し違った位置づけの食肉と言えるでしょう。
低カロリー|赤身中心の特徴
食用肉100gあたりのカロリーで比較すると、
ラム肉は牛肉や鶏肉よりも低い数値となっています。
例として、
牛肉:約259kcal
鶏肉:約204kcal
ラム肉:約198kcal
赤身が多く、脂肪量が比較的少ないことが理由のひとつです。
鉄分|吸収されやすい「ヘム鉄」
羊肉には、体内への吸収率が高い動物性ヘム鉄が多く含まれています。
数値としては、鶏肉の約5倍、豚肉の約4倍とされています。
鉄分は、貧血予防だけでなく、
集中力や疲労感にも関係する重要な栄養素です。
亜鉛|体調管理に欠かせないミネラル
羊肉は、亜鉛の含有量が多い食肉でもあります。
豚肉、魚、卵と比べても、1.5倍から5倍以上含まれるとされています。
亜鉛は、免疫機能や味覚、ホルモンバランスなどに関わり、
必須アミノ酸とともに、体の調子を整える役割を担っています。
羊肉は「健康のためだけ」の肉ではない
このように、羊肉は
「高たんぱく・低コレステロール・低カロリー」であり、
栄養価の高い食肉です。
健康志向の方や運動をされる方に向いているのは確かですが、
それ以上に注目してほしいのは、
美味しさと栄養が無理なく両立している点です。
「痩せる」「ヘルシー」という言葉だけでなく、
日常の食卓で安心して楽しめる肉として、
羊肉を見直してもらえたらと思います。