同じ羊を喰らう 第二回目 寒い国の羊の熱々ポイント

(夫、以下O)羊肉大好き夫婦の連載2回目です。夫婦で食べるものは、実際のところ羊に限らず同じものが多いんですが。当たり前ですね(笑)。
でも、その「当たり前」を面白がってくださる方からさっそく連載に反響がありまして。励みになります!

(妻、以下T)お世辞でも「面白い」って言ってもらえるとうれしいよね。
そうそう、前回のやながわ羊食べた話は、やながわ羊の地元(岩手県奥州市)在住の方も興味持ってくださったの。
生産量が少ないから、やながわ羊は地元のお肉屋さんでも販売日限定なんだって。いつも販売当日に売り切れちゃうから、開店前から並んで買ったらしい(笑)。
地方の小さなお肉屋さんに並ぶってかなり異常事態的で、想像すると面白い…!
今までは羊肉に関心がなかった人がこっち向いてくれると、なんかすごくいいことした気がする。
我々だけではなく、皆さんの味覚のフィールドも広げたいです(笑)。

(O)「味覚のフィールドを広げる」って言っても、別に変なもの食べようってわけじゃないからね。
食べたことのないおいしいものが、まだまだいっぱい世の中にはあるってことです。そんな中から、今回ご紹介したいのは、アイスランドの羊です。


アイスランドラム初体験は、羊香味坊の羊串。この日は特別にアイスランドラム使用で、口いっぱいにあふれる肉汁がたまらなかった〜

(T)アイスランド?どこ?って思う方が多いかもしれません。ヨーロッパですね。
イギリスよりもさらに北西にあり、地図を見ただけでも北極圏に近くて寒そうだなあって思うようなところ。
でも、ここで育つ羊はアツいんです。世界中でここにしかいない特別な羊! ここが熱々ポイントその1!

(O)何が特別かっていうと。アイスランドの羊は「古い」。
遠い昔、アイスランドに人間が初めて入植した時一緒に連れて行った羊が、そのまま現在もずっと引き継がれて飼われていると言われてて。
羊は基本的に家畜だから、人の手による品種改良が時代とともに進んでいて、世界の他の地域で、アイスランドと同じように古い品種のまま…という羊はまず残っていないらしい。
アイスランドは島国で、他の土地の羊との交配もほとんどなかったため、奇跡的に昔ながらの羊が生き残ったというわけ。
それが特別な羊と言われる理由。

(T)この「古い羊」を我々が最初に食べたのは、2017年5月でした。
いくら羊好きって言っても、さすがにアイスランドラムと他の羊肉の違いをわかるのかっていうのはちょっと自信なかったよね(笑)。


▲こちらも羊香味坊でのイベント特別料理、肩ロースのロースト。赤身と脂身、それぞれにおいしさがあって…ああ、いくらでも食べられちゃう。

(O)なかったね。ところが、わかったんですよ! 柔らかいけどしっかりした歯ごたえと香り、塩だけでもおいしい味の濃さ。
このおいしさが、アイスランドラムの熱々ポイントその2!
こんなおいしい羊をずっと大事に育て続けてくれたアイスランドの皆さんに感謝しかない(笑)。
日本の羊肉輸入量に占める割合はわずか1%ですが、今後もっとメジャーになってほしいなあ。

(T)アイスランドラムのおいしさに惚れ込んで、日本に輸入する会社を立ち上げちゃった方がいらっしゃるくらいだから、輸入量も増えそうだよね。
その会社は、東京の北千住で「OZ」というお店もやっているので、アイスランドラムを食べたかったらぜひ行ってみてください!

(O)他にも、アイスランドラムを食べられるお店が少しづつ増えているんだよね。
どのお店も、貴重でおいしいアイスランドラムをちゃんとアピールしているので、探すのは難しくないと思います。
我々も、五反田にある「みんなのジンギスカン」に行ってみました。
ジンギスカンは、羊肉の食べ方として日本では一番ポピュラーだと思うけど、正直なところ、タレももちろんなんだけど、塩だけでもおいしかった。
肉の味が濃いんだよなあ。個人的には、アイスランドと言えば、ミュージシャンのビヨークやシガーロスなんだよね。あのくらい有名になってもらいたいと期待してる!


アイスランドラムが気軽に楽しめる「みんなのジンギスカン」。食べ応えのあるカットでアイスランドラムのおいしさを味わえるのも熱々ポイント!

(T)言われてみれば、ビョークもシガーロスも、すごくユニークな音楽で世界的に成功した人たちだもんね。
アイスランドラムも、古い羊の個性をそのまま生かして世界に打って出ているわけだから、似たようなところがあるかも。

(O)あのおいしさ、何度でも食べたくなるよね。アイスランドラム、アツいですよ皆さん。
我々が食べ尽くしてしまう前に、ぜひ体験してください(笑)!

【プロフィール】
まつけん&まつきょん
羊齧協会に参加して3年の食いしん坊夫婦。海外旅行でおいしい羊料理に開眼し、東京でも食べたいと思って「東京ラムストーリー」を購入、羊齧協会に出会う。
二人とも下戸ながら、グルメ(美食家)ではなくもっぱらグルマン(大食家)として協会活動に寄与している(つもり)。
羊料理に限らず、おいしいお店情報いつも募集中です(笑)。

 

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