こんにちは。羊齧協会主席の菊池です。今週からできれば週1。なければ2週に1回ほど、
今の羊ニュースをお伝えしていきたいと思います。あくまで、独断と偏見になりますが、
業界の流れに消費者の動きをあわせて考えてみるとどうかなとかをまとめていきます。
さて、今回は「うちは羊推しの店ですよ!」だけだとだんだんつらくなってきそう・・・
という話です。
最近、羊肉業界の流れがどんどんと変わってきています。
散発的なゲリラのような普及から、大量消費の時代へ。
世の中ここまで、変わるもんなんだと、協会を始めた2012年から比べると隔世の感です。
周りの反応も違います。「羊肉の普及をしてるんですよ!」と話すと。
2012年頃:「なんでそんな変の事してるのか?」
2016年頃:「面白いことしてますね」
2020年頃:「美味しいお店教えてくれませんか?」
まさに、うつろいやすいは人の心ですね。
今は「羊肉は・・・・」と語っている自称グルメの人達にその時
「羊肉はまずいから普及しない!」と言われた経験もあり、
グルメを自称する人の舌適当だなと思い始めたのもこのあたりからです。
(羊の種類を舌であてるすごいグルメもいます。そこが自称の悲しさ)
その流れで、マニアックな食材から、一般の食材へと羊肉は
変化していき、かつての熱狂的な羊好きの人も、普及しマイノリティ感の後退から、
ゆるく羊を選択肢に入れてくれる形に落ち着きつつあります。
「羊だから食べる」人が減り「美味しいから食べる」人が増えてきています。
喜ばしい事ですね。散発的にまずいやくさいと言われながらゲリラ的に普及を行ってた
羊業界が、一般化し珍しさがなくなってくる日が来るとは!しかし、いまだにこの流れに
気づいてない人が結構います。
この流れを間違えると実は大変でして、羊だから行く!人を客層に据えている
お店などは今後つらくなるはずで、今後は「美味しいから行く」を目指していかなければ
イケナイのだと。物珍しさからのボーナスタイム羊に限って言えば終わった気がしてます。
「羊専門店を作れば羊好きが集まるかも!」はちょっと前までで、今後は「美味しいから」を
さらに考えねばいけないなと。結構相談受けるのですが、羊好きだけを
ターゲットにするのはやめたほうがいいとお話しさせていただいています。
突き抜けている店は良いと思うし、ジンギスカンなどそのジャンルが集客力があるのなら
別ですが、「羊専門店お客さん来るかも!」的な認識は怖いと思います。
さて、「羊肉の一般化」の流れを感じさせる店舗が最近2店舗登場しました。
「うちは羊推しです!!」と言う感じではなく、あくまで肉を何にするかな??
の、過程で「羊肉」をチョイスした形で、「羊愛」から羊をまずは考えて
そこから料理を組み立てたんじゃないだろうなーと思ってます。
まさに、今後羊のお店ってこうなっていくのではないか??を感じさせるお店です。
■ ラム肉が主役の町中華「東京ひつじ食堂」
とんかつ専門店「かつや」を展開するアークランドサービスホールディングス㈱の子会社フィルドテーブル株式会社が運営の新業態です。
「白ひつじ塩そば」「黒ひつじ担々麺」「赤ひつじ麻辣麺」など、親しみやすい町中華と羊の組み合わせ。
多店舗展開がなるか!?を注視しています。
▼お店の詳細はこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000390.000032350.html
■ラムカツ専門店「ラムカツ」
ラム肉揚げても旨いんですが、その専門店。
個人的に、豚との差別化だと思うので、栄養価の違いとかカロリーなど
もう少し他のカツとの違いを出したほうが面白いかと。しかし、ランチ向けなので面白い取り組みだと。
▼お店の詳細はこちら。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000076913.html
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