Vol.2 ひつじ工房より“暮らしのなかの羊毛のおはなし”

新羊社通信読者のみなさん、こんにちは!

今回はタイトルのとおり、みなさんの暮らしにまつわる羊毛のちょっとした知識をお話しします。

 

さて突然ですが、<エキストラファインメリノ>という言葉、聞いたことありますか?

「ん?なんか聞いたことあるような?」という方、それはきっと大手ファストファッションブランド・ユ○○ロのCMなどではないでしょうか。冬の目玉商品として大人気のニット製品のシリーズにこの名前がついています。

では、いったいどういう意味なのでしょう?

extra(格別な)でfine(素晴らしい)……、よくわからんがなんか良さげ!」

と、なりがちですが、このfineは“素晴らしい”ではなく“細い”という意味で使われているんです。
“格別に細い”、そう、実は<エキストラファインメリノ>とは羊毛の質を判断するうえで重要な羊毛の細さ太さを表すカテゴリーの1つなのです。

 

“メリノ”とはメリノ種という羊の品種です。ぐるりと巻いた大きなツノに、たっぷり蓄えたモッコモコの毛!まさに「これぞ羊!!」といった風貌ですよね(笑)

彼らの毛は数ある羊の品種のなかで最も細く、チクチクせずに肌触りが良いので、衣服に仕立てるのに適しています。メリノのなかでも“格別に細い”ということは、
<エキストラファインメリノ>というのは<羊毛のなかで最も細い>ことを意味しているんですね。

 

ではでは、ここでみなさんにもう1つ暮らしのなかの羊毛について質問です!

衣類についているタグに書かれている「ウール○○%」と「毛○○%」のちがい、ご存知でしょうか?


「ウール○○%」といわれたら、それはもう
「この服の繊維の○○%は羊さんの毛ですよ」という意味ですよね。

では、「毛」はというと、これは動物の毛であればなんでも「毛」なんです!

つまり、羊毛でもカシミヤでもアルパカでも「毛」ですし、あるいはそれらを混ぜ合わせていても「毛」なんです。
「毛100%(ウール50%・アルパカ50%)」なんて表記見たことありませんか?

また、「獣毛」と表記されているものもありますね。これは「羊毛以外の動物の毛ですよ」という意味です。
獣毛にもいろいろなものがありますが、いまやお馴染みのアルパカをはじめ、
カシミヤ山羊の内毛だけを梳き取ったカシミヤ、アンゴラウサギの柔らかく軽い毛アンゴラなどが代表的です。

日常の暮らしのなかにあふれながら意外と知らないことの多いウールのあれこれ。
そろそろ衣替えのこの季節、押し入れから出してきたセーターのタグを見ながら、
あらためて繊維にふれるのも面白いかもしれませんよ!

 

プロフィール
中村咲蓮

北里大学獣医学部獣医学科在学。奈良に育ち、青森に住まう。
獣医になるべく勉強する傍ら、大学で廃棄されていた羊毛という資源を活用することに使命を感じ《北里ひつじ工房》をたちあげる。
フェルトドールから実用小物までなんでも製作してみたいこの頃。
ファンキールックスと裏腹に手芸が趣味だと驚かれることもしばしば。

 

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