コラム旅羊 ~その4〜シルクロード・タリム(東京都)

当コラムでは旅好きである筆者が、国内で頂ける「海外の本格的な羊料理」や「日本独特の羊料理」などについて書きてゆきたいと思います。
コンセプトは、「旅を感じさせてくれる羊料理」です。

さて、イラン料理が続いたので、今回はウイグル料理を!

僕にとって、イラン料理だけでなくウイグル料理も大変思い出深い料理です。
…と言うのも、バックパッカーをしていた頃、イラン料理とアフガン料理のラッシュで胃が少し疲れた(笑)際、
その後のパキスタンで食べた「とあるウイグル料理」に癒されたためです。

新疆ウイグル自治区、カシュガル

おいおい、今までイラン料理についてアツく語っておきながら疲れたんかい!と思われるかもしれません。
いや!それが!現地だと外食で頂ける味覚や調理法のバリエーションが限られてくるため、否応無しに胃とココロが疲れてきちゃうんですよね…。
しかも、女性が家庭に押し込められているため家庭料理中心で外食が発達していないイスラムの国ならば尚更。
美味しくても、他の料理を食べたくなるのは必然でしょう!

そこで、パキスタンに入り、想定外に出会って感銘を覚えた料理こそが、ラグメンです。

使用している肉はもちろん羊肉ですが、うどんのような麺とトマトでサッパリ仕上げられた羊の炒めものに、心から癒された次第です。
パキスタン料理の羊を用いたカレーよりも、当時の僕の胃袋には強く響きました(笑)
パキスタンの後にウイグル自治区に入ったのですが、そこでも連日食べたものです。

火焔山

 

そして、あまりにも美味しかったので、帰国した後も自分で麺を打ち、何回か作ったほど。
ただ、麺を打つには中々の気合いと技術が要るため、何処かで食べられないものか…と探して見つけたのが、
今回ご紹介するシルクロード・タリムさんとなります。

実は他にもラグメンを提供するお店に伺ったのですが、
ラグメンとは全く異なる料理が出てきて、それはそれで美味しいものの「ラグメン」と名乗るな!と思ったものです。
胡麻を用いた汁無し担々麺のような料理だったのですが、異国情緒溢れる料理名で人を騙すのはダメです(笑)
そんな経緯もあるので、シルクロード・タリムさんのラグメンを頂いた時は衝撃的に感動しました。

手延べ故の不揃いな麺が生み出す食感が素晴らしく、
トマトの利かせ方も現地さながら!つるつる、もちもちした麺、トマトの酸味…それらを繋ぎ味わいの満足度を高めているのは、羊肉だからこそ。
中央アジアの羊肉文化と中華料理の技法がハイブリッドされた、至高のウイグル麺だと再認識しました。
日本人には相性抜群である事は間違いなく、麺料理好き、羊肉料理好きな方も一食の価値ある料理だと思います。

なお、こちらは羊肉のパイである【ゴシナン】もオススメです。
訪問の都度、完成度にムラはあるけど、ご愛嬌(笑) バッチリな時の味は、個人的にマイベスト・ゴシナンです!

【プロフィール】
Yuya Otani
海外と全国を飛び回り、鮨、日本料理、中国料理、エスニック料理(全般)を食べ歩いている食の旅人。
経費や「ゴチ」の世話にはならず、身銭を切って消費者目線でリアルな意見を伝えている。
有名店だけでなく知られざる名店を開拓するのが大好き。鮨、日本料理についてはブログにて紹介中。

すしログ
http://edomae-sushi.hatenablog.com/

 

加藤美紀

新羊社通信 編集長 /羊齧協会 対外宣伝部

千葉を愛してやまない、千葉生まれ千葉育ち
羊愛デリスト(ひつじめでりすと)
羊齧協会では”パイセン”と呼ばれるイジられ系お笑い担当

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