羊肉のお値段。高い?安い?

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羊肉のお値段。高い?安い?


こちら、年配の方によく「羊肉は最近高すぎる!」とおっしゃる方がよくいらっしゃいます。こちら、当然の感想でして、昭和30年代は羊肉が一番安い食肉でした。「じゃあなんで今は高いの?」とお思いだと思います。その答えもまた明確で。

・羊肉が世界的に高騰している
→羊肉をごちそうとする発展途上国の経済が発展し、今までは羊をたまにしか食べれなかった人たちが気軽に食べるようになった。

・そもそも、肉質が違う
→以前は、冷凍のロール肉や、加工品原料などの低価格帯の部位を「安さファースト」で輸入していましたが、最近は、質の良い美味しい羊が輸入されるようになった。

と、なります。

そもそも、羊肉=安いと思っているのは日本人ぐらいで、世界の羊を食べる地域では、羊肉は晴れの日のごちそう肉で高級品です。羊のイメージが強いオーストラリアでも普段は牛肉を食べ、家族がそろう日曜日などに「サンデーロースト」として、羊肉を食べたりします。つまり「羊=安い」という日本独特の固定概念で考えると世界で孤立しちゃう!と。

では、実際羊肉っていくらぐらい??ですが、細かく言うと何かと問題でそうなのでざっくりですがお伝えすると。(kgで考えてください)

オセアニアは1,000円前後の部位から4,000円を超えるような高級羊まであります。しかし、オセアニアは生産効率もよく、飼育数が多いのでこの価格を実現できているだけで「安い=旨くない」わけでは全然ありません。優秀すぎるのがオセアニアの特徴となります。

ヨーロッパ系は2,500円ぐらいから7,000円まで、以前築地でウニの価格がkg6,000円と聞いた時、ウニより高い!!と驚いたことがあります。こちら、国によりけり、部位によりけりですが、ざっくりとこんな感じです。

アメリカは別格で、これは小売価格ですが、ラムチョップ1本がスーパーで2,300円で販売されていたことがあります。アメリカは穀物肥育をかけて甘くて柔らかく肉としての旨味全開に育てることと、1本と言っても大きいという事もありますが、驚きの価格でした。こちら、小売価格で、ラムチョップ1本なので100gの価格で他と比べにくいですが参考までに。

国産は2,500円~8,000円以上まで。頭数が少なく、丁寧に育てているので価格は高くなりがちですが、これは、日本の羊の生産を維持するために大切な事だと。実際、高いと言っても必要経費の上での話で、暴利をむさぼっているわけではありません。かかった価格が多いので必然的に高くなっているだけですね。

ざっと書きましたが、今最新情報を精査して!というわけではなく、今までの感覚等をまとめた物なのです。部位により価格が違うので、大体こんな感じの目安ですので。参考程度に。

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